コマンド
本章ではターミナルや頻繁に使用するコマンド、それらを使うにあたって理解しておくべき用語について解説します。
ターミナルは文字で操作するので初学者の方から敬遠されがちですが、
ターミナルが使えるとファイル名の変更やコピーをマウスを使うことなく、
キーボードのみで完結させることができます。
ターミナル
ターミナルは入力された命令をコンピュータに伝えるツールです。
ターミナルは文字でしか操作することができません。
このように、文字でコンピュータを操作する方法をキャラクターユーザーインターフェース(CUI)といいます。
ディレクトリ
基本的にはフォルダと同じです。
プログラムからフォルダを操作するときは、フォルダのことをディレクトリというので覚えておきましょう。
cd
ターミナルは一般的にユーザー名:カレントディレクトリ $という構成になっています。

生徒の皆さんはユーザー名がec2-userとなっていますが気にする必要はありません。
ターミナル上での$は入力待ちの状態を表しています。
カレントディレクトリは自分がいるディレクトリのことをいいます。
ターミナルを起動したばかりの状態ではCloud9の使用上、environment(web_course)が起点となります。
図に表すとこのようになります。

コマンドでファイルを操作するときは、基本的に、そのファイルが格納されているディレクトリに移動してからファイルを操作します。
ディレクトリを移動するにはcdコマンドを利用します。
cdはchange directoryの略です
php_basicディレクトリに格納されているindex.phpを実行する場合はphp_basicディレクトリまで移動します。
environmentを起点に考えると、以下のコマンドでphp_basicディレクトリにたどり着けます。
cd aitechschool_web/php_basic

移動が完了するとターミナルに表示されるカレントディレクトリの内容が変化します。

カレントディレクトリがphp_basicの状態でdb_appに移動してみます。
まずは図で移動の流れを見てみましょう。

php_basicからそのまま真下に移動した方が早そうですが、コンピュータではそのような動きはできません。
移動したいdb_appディレクトリが格納されいているのはengineer_basicです。
まずは、上の階層に移動します。
カレントディレクトリの上の階層のことを親の階層や親ディレクトリと呼びます。
①をコマンドで表すとこのようになります。
cd ..
..がカレントディレクトリの親ディレクトリを示しており、
cdコマンドと合わせて使うことで親ディレクトリに移動できます。
②の流れは簡単ですね。
cdコマンドの後に移動したい先のディレクトリ名を入力して実行するだけでOKです。
cd db_app
①と②の作業をまとめて実行することも可能です。
cd ../db_app
同じ階層にあるディレクトリに移動するときは、
一度、親ディレクトリの階層に戻る必要があるので覚えておきましょう。
階層を移動していて、よくわからなくなってしまった場合はターミナルにcdだけ入力して実行しましょう。
そうすると、environmentの親ディレクトリの~(home)に移動することができます。
そこからcd environmentに移動すれば元の状態に戻れます。
cdコマンドはPHPを実行するときに、実行したいファイルがあるディレクトリまで移動しなければならないので
よく使用します。
RubyやPythonも同様なので他の言語を学習するときのためにも今のうちに慣れておきましょう。
ls
ディレクトリに格納されているファイルやフォルダを確認することができます。
aitechschool_webディレクトリでlsを実行するとこのようになります。

lsコマンドはcdコマンドで移動したい先のディレクトリが直下にあるかどうかを確認するときに使用するコマンドです。
cd、lsは使用頻度の高いコマンドなのでできるだけ早い段階で習得しておきましょう。