1-2. AWS / Cloud9とは

本講座の基礎編では、開発環境はAWS(Amazon Web Services:エーダブリュエス)のCloud9(クラウドナイン)というサービスを利用します。まず、AWSやCloud9とは何なのかを理解しましょう。

Amazon何とか、という名前が付いているので、通販サイトのAmazonと関係があると思ってしまいますよね。意外にも、実は関係があります。

AWSとは何かを先に論じてしまうと「クラウドコンピューティングとは」「サーバインスタンスとは」といった、基礎編ではあまり重要ではない話が出てきます。(本当は超重要な話ですが・・・)

まずは開発環境をどこにするか、とりあえずそこだけで話を進めましょう。

開発環境をどこに作るか

PHPに限らず言語はどれもそうなのですが、開発環境を準備する方法はだいたい同じです。PCに言語やフレームワークをインストールして、動作に必要なファイルをまとめるためのフォルダを準備して・・・という手順です。

では、それをどこに作るのか?それがポイントになります。大きく分けて、自分のPCの中に作る方法と、ネット上(クラウド上)に作る方法があります。

自分のPCの中に作る

自分のPC内に環境を作る方法です。

自分のPCに必要なものを順次インストールして、独自のファイル群(=みなさんがこれから作成するプログラムファイル)を格納するフォルダを作ります。

格納するフォルダをプロジェクトフォルダ、または単にプロジェクトと呼ぶこともあります。自分のPC内に環境を作るのは分かりやすくてよいのですが、いろいろな長所短所があります。まとめてみましょう。

長所:分かりやすい、感覚的につかみやすい
短所:OSやPC環境の影響を受けやすい

自分のPCに環境を作る方法は、MacとWindowsのそれぞれでやり方が異なったり、すでに入れているソフトウェアの影響を受けます。さらに、サポート面でもデメリットが多いのです。

よって本講座では、次に述べるインターネット上(クラウド上)に環境を作成する方法を採用しました。

インターネット上(クラウド上)に作る

では、インターネット上に作る方法とはどういうことでしょうか?

インターネット上で環境を提供してくれるサービス業者と契約し、そこに環境を作成する方法です。こちらも長所短所があります。

長所:OSやPC環境の影響を受けない、ブラウザされあればよい
短所:お金がかかる

みなさんが受講する一番の目的は、いうまでもなくプログラミングを学習することです。

開発環境の準備に時間や労力を費やすことではありません。開発環境の構築がうまくいかず学習を断念する人もいるくらいです

よって基礎編ではインターネット上に環境を構築する方法を採用します。今回は、AWSのCloud9というサービスを使って環境構築をします。

短所でお金がかかると解説しましたが、AWSが無償枠があります。基礎編を学習しても十分無償枠の範囲内で済むはずですのでご安心ください。

本講座で解説している以外の方法や、Cloud9以外のサービスを使った場合は無償枠では
収まらない場合があります。またいかなる理由でも、本校では費用負担は一切行いません

AWSとは

AWS(Amazon Web Services)とは何かを解説します。

前節で「インターネット上で環境を提供してくれるサービス業者と契約」と解説しましたが、このサービス業者がまさしくAWSです。

しかしAWSは、もともと開発環境を提供する目的でできたのではありません。

AWSはサーバやネットワーク環境を、実機の購入や設置を必要とせず提供することを目的としてできました。「AWS とは」といったキーワードでググってみると、開発環境の話だけでなく壮大なスケールの話がたくさんヒットするのはそのためです。

少し話はそれますが、AWSとAmazonの関係に触れておきましょう。

AWSができる前、Amazonがサービスを拡張したり、システムを増強するときに、エンジニアたちはまずサーバのセットアップをして、ネットワーク構成を変更して・・・といったことに時間を取られていました。

本来の目的である「ビジネスを成長させる」という仕事ではなく、インフラ管理の仕事に時間と労力を取られてしまうというのが課題としてありました。その課題を解決するために、サーバやネットワークを完全にソフトウェア化してしまい、ブラウザからのクリックだけでサーバやネットワークを構築できるようにしてしまいました。

そのサービスが好評で、社内だけでなく社外にも公開し、誰でも使えるようにしたのがAWSというわけです。この辺りの話は、こちらの記事に詳しく出ています。

Cloud9とは

AWSは実にさまざまなサービスを提供しています。Cloud9とはそのサービスの1つで、開発環境を提供しているサービスです。

Cloud9ではIDE(統合開発環境)という、いわゆる独立した開発環境を作れます。複数のIDEを立ち上げることが可能です。しかもIDEはそれぞれ干渉しないので、目的に応じて複数のIDEを立ち上げられます。

いろいろと解説しましたが、基礎編においては以上の程度の理解で大丈夫です。

応用編でさらに踏み込んで解説していきます。

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